大好き通販デザイン!EC系デザイナーの徒然ブログ

Amazon、楽天など商品画像・バナーなど全般請け負うSOHOデザイナーです。

より良いSOHOデザイナーの見極め方とは? 1

f:id:ECdesigner:20181010051359j:plain

私は現在、ランサーズ、クラウドワークス、ココナラ の3つのクラウドソーシングサイト(ココナラはスキルシェア)を利用しています。

特にココナラ経由では、非常に多くの方にご依頼をいただいて、とても素敵なご縁がたくさん増えました!

よくおっしゃっていただけるのは

「初めてデザイナーに依頼したのですが、信じてお任せして良かったです」

こんな嬉しいお言葉をいただけて、本当に感謝でいっぱいになります。
特に、実際に掲載運用をした後にCVRが改善したというご報告をいただく際に、おっしゃっていただけることが多いです。

 

また、このようなお言葉を頂戴することもあります。

「これまでは、言ったことしかやってくれないデザイナーばかりだったので…」

「言わないと企画も構成もしてくれない人ばっかりで」

 

うーん、なるほど…
おっしゃる心情的な意味はわかるのですが、デザイナーとしては、クライアント様にとってはちょっとお耳に痛いことを申し上げなければなりません。

 

まず、 基本的に「クライアントが発注した内容をデザイナーが履行した」のであれば、なんらの問題は発生しません。

また、契約時に「企画構成も提案ベースで制作する」という前提での見積もりになっていない場合はもちろん、頼んだ内容を上回る作業・パフォーマンスを必ずしてくれるべきと考えるのは、ちょっと違うかなと思います。

企画構成から丸ごと頼みたいのであれば、最初の発注条件にちゃんと提示しましょう。

なぜなら、できる人とできない人がいるからです。
企画構成の考案は、マーケティングや広告の知見がなければ難しいものです。
後述しますが、ウェブ上でお仕事を請け負っている中には「デザイナー」と一口に言っても、色々な経験値・スタンス・スキルが玉石混交の状態。
通常はディレクターやプランナーが企画構成しますから、そう言った経験やスキルのある人でなければ、そもそも「広告の企画・構成から丸ごとお任せ」という作業は期待できないのです。

 

自分にあったデザイナーとマッチングするには?

自分の求めるデザイナーと知り合いたい、そういう人に発注したい!
では、どうしたらいいでしょう?

基本的には、自分の求める条件を提示して、色々な方に連絡を取ってみることです。

ここで、前述の

「これまでは、言ったことしかやってくれないデザイナーばかりだったので…」
「言わないと企画も構成もしてくれない人ばっかりで」

についてですが、これは

ファミリーレストランで頼んだ料理がちゃんと来て、平らげた後に

「ハンバーグを頼んだ時に もしお好みでしたらチーズハンバーグもできますよ、と提案してくれないなんて不親切だ」
「自分から何もかも言わないと、ここのウェイターは気を利かす事もできないの?」


と、ファミレスの口コミで文句をいうようなもの

ではないでしょうか。
チーズが好きなら、オーダーするときに「チーズハンバーグはできますか?」と聞いてみればいいですし、
もしくは、ファミレスではなくてウェイターがオーダーのアレンジをしてくれる専門店に行けば良いのです。

レストランだってお客様に出来る限りのサービスをして、営業努力をしますし、デザイナーも独立して営業していれば、サービス精神旺盛な方がクライアントには当然喜ばれます。

ファミレスはファミレスの立場から、全てのお客様にフラットな提供をするものですし、個人のシェフが独自性を売りにしているレストランならシェフの采配で色々な工夫をしているでしょう。

 

真面目にデザイン業に取り組んでいるSOHOデザイナーも、同じです。
私の場合、各種経験値から、クライアントの発言を総合的に見て
「こちらはこういう事もできるから、このように組み合わせて進める事もできますよ」
とフレキシブルにご提案するようにしています。
ディレクショングラフィックデザインのほか、イラスト作成や漫画作成、ライティング、コピーライティング、写真撮影、動画作成、書の揮毫などを会得しているので、それらを組み合わせたご提案が可能です。)

 

クライアントの心理・ニーズを見抜き、常に+αのサービスを盛り込んでビジネスができるデザイナーの場合は、クライアントの発言しないニーズまで汲み取って提案することをごく普通に行なっています。
デザイナー業以外の経験やスキルを備えているために、デザイン作業の幅を広く持っているのです。
つまり独自のパラダイムを作り上げて、サービス展開しているんですね。

色々なデザイナーの中から、自分の欲する発注先を探したいのであれば、
クライアントは、まず自分がどんなスタンスのデザイナーを欲しているか、認識する必要があるのです。
レストラン探しと同じで、発注する際にはどんな依頼をしたいのかをちゃんと認識の上で、デザイナーを探してね、ということですね。

また、デザイナー選びにはもう1つの視点があります。

 

 「デザイナー」と一口に言っても。

最近では職業訓練校などで学んで、現場経験がなくてもWeb上でデザイナーとして活動が可能です。
しかし現場経験がない場合、デザイナーとオペレーターの違いが曖昧な状態である可能性が高いです。
おそらく、クライアント様にとって「デザイナー」と「オペレーター」の区別と見極めが難しい場合も多いのではないでしょうか。

EC広告の制作という範囲で平たく言いますと、

「オペレーター」は、指示を受けてその通りに図面を起こす、作業スタッフです。
的確な指示をおろし、出来上がりを監督して進めます。企画構成や要素選定の裁量は、基本的にオペレーターにはありません。

「デザイナー」は、企画構成などの枠組みを理解した上で、形に起こしていく専門家です。
計画や考え方の共有の上で、視覚具現化するにあたってはある程度の裁量を持たせ、作業させることが可能です。
なおかつ広告の企画構成も頼みたいのであれば、ディレクター兼デザイナーとしてワンストップで制作まで持っていける人材を見極める必要があります。 


つまり「オペレーター」スタンスの「自称デザイナー」に頼んでも、お任せでの企画構成の提案はしてもらえません。

おそらく高確率で
「クライアント様の方から、レイアウトのラフ案とコピーの素案を提供してください」
という流れとなります。

「企画構成そのものからしてくれないと困るじゃないか、プロなんでしょう?」
とお願いしてゼロベースからやらせても、広告のなんたるかを理解していないと企画構成は立ちません。
出来上がってくるものの広告機能の信憑性は、やはり薄まります。

逆に、自社準備のラフ案やコピー・細かい装飾指示があり、それを踏まえて見栄えよくしてほしいというような場合は「オペレーター」への発注の方がご予算は安く上がる可能性もあります。


要は、クライアント側がいかに相手のスタンスやスキルを理解し、見極めるかにかかっているのです。
前述の「お店選び」のお話と、同じなのですね。
 

私は主にEC系の広告企画・制作をお受けしておりますが、いずれもDTPオペレータ、デザイナー、ディレクター(アートディレ&Webディレ)という、広告代理店各社での一連の経験を活かしたサービスとなっています。


EC関連のデザイン作業内容には、広告企画やコピーライティングという項目が必ず関連してきます。
本来でしたらその一つ一つの作業に、一人一人の専門担当者がつき、各々の作業に対して予算が必要となるものです。
私自身は、そのいずれの作業も実際の現場で長年経験してきているため、その自負の元に現在のお仕事を行なっております。

しかし、もちろん当方と経歴が全く違う方も、通販画像や広告を作りますとおっしゃってお仕事をされています。
もしディレクションが出来ないデザイナーの場合は、クライアント様側が企画構成を立てないとならない場合も多いでしょう。


事実、現場によってはデザイナーに企画構成上の指示を出すのはディレクターであり、純粋にデザイン作業のみを行う役割がデザイナーであるという認識も、間違いではないのです。


要はクライアント様の求める作業が、どう言った内容なのかということに尽きます。


一口に「デザイナーです」と言っても、その人がクライアント様の希望する役割を果たせるかどうかは、個々に見極めないと、そもそもわからないものなのです。
そのためには、発注側が発注する意味と目的をそもそもちゃんとまとめて整理し、認識し、必要な人材を適切に探すことが必要です。

 

 

デザイナーさんの選び方

さて、クラウドソーシングやスキルシェアで探すと、たくさんの制作サービスやアプローチが出てきます。
同時に、サービスを出品しているデザイナーさんのうち、どのくらいの方が「独立したデザイナー」なのかわからないと言う点もあります。

学生さんもいるでしょうし、
隙間時間を活用したいお小遣い稼ぎの主婦の方、
反対に経験を生かして活躍している主婦の方、
技術訓練校で勉強したての方、
趣味でソフトを習得した方、
あくまで副業であって基本的には会社員…などなど。
経験、知識、意欲、そしてポジションといった点で、様々なパフォーマンスのばらつきは否めないと思います。

 

クライアント様からしたら
「間違いのない人に頼みたい、お金も無駄にしたくない」
というお気持ちは大きいでしょう。
ゆえに
「どういう人なら、頼んで良いと判断していいのか?」
とお悩みではないでしょうか。

はっきり申し上げれば、
その基準はクライアント様自身が 自己責任においてしっかり持つべきです。

  • 今回依頼したい商品を決定する
  • その商品の訴求点を自社でしっかり認識する
  • その広告を頼むなら、どのスキルの高い人を選ぶか
  • 予算は幾らくらいにするか
  • 納期はいつまでを希望するか

せめて、これくらいはクライアント側できちんと洗い出した上で、依頼をかける段階に進んでください。

ものを選ぶときは、必ず自分の条件に合致するかどうかを考えるわけです。

ですから、自分で条件を明確にしていないと、相手が求めるデザイナーかどうかを判断することは難しいでしょう。

 

あくまで私は 自分自身がSOHOとして独立し、個人事業主としてデザイナー業に従事しておりますので、もし自分が外注先に選ぶとしたら…という前提で

「私なら こういう方を選ぶ」

と思うポイントを、参考までにお伝えしたいと思います。

ここでは、全てのシチュエーションは、クラウドソーシングやスキルシェアサイトを介して仕事を依頼するという場合に限定しておきます。

 

 

長くなりましたので、次の記事にて!
よかったら引き続き、お読みくださいね。