くわかぶ!今年の夏の3つの出会い その2
の、続きです。
ひょんなことで、うちの姫となったコクワのクワちゃん。
飼育ケースの中で、毎日 葉っぱに隠れてみたり、その後ホームセンターで購入したマットに潜ってみたり、枝の上で黄昏てみたり、ご飯を独り占めしながらその日その日を一生懸命に過ごしています。
クワちゃんに出会ったことで、初めて虫という小さな命について、愛着を持ちかけていた矢先…
旦那様の出張中に、2度目の出逢いがありました。
夏の王者、カブトムシ様降臨です。
まさかの2匹目
うちは、今私が住んでいる 事務所兼自宅が一件、
旦那様が別の場所に創作のためのアトリエ兼自宅を一件、
あと軽井沢に別荘を一件という感じです。
毎年、春〜秋にかけて、3回ほど軽井沢へ行き、お家のメンテナンスをしたり アウトドアをしたり、休暇を過ごしたりします。
今年も8月の頭に休暇をとり、10日間行ってまいりましたが、SAに寄った時にその出逢いは訪れました。
パーキングに停めて、ゴミを捨ててお手洗いに行こうと思ったら、ゴミ捨て場の近くのベンチを横切る際に、目の端に何かちまちま動くものを確認。
夜でしたが、蛍光灯などでわりにディテールがわかります。
毎日のコクワ姫をお世話している不肖こまはうす。
虫の動きであることを、一瞬で悟り、旦那様の袖を引っ張って
「あのー…なんかいます」
と報告するや
「ん?おー!カブトムシじゃん!」
「私、リアルカブトムシ 人生初です…」
「うわこの子、どっから来たのかね。周囲にないよね、クヌギとか。飛んで来たんだろうなぁ…SA、夜も明るいからなぁ」
旦那様がカブトムシを手で保護。
しかしカブトムシも必死です。旦那様の手から抜け出るや、ガンガン腕を登り始めました。
「ちょw まw 痛い痛いwww この子元気だな〜〜!困ったもんだね、この子もお腹空いてるんだよなぁ」
「連れて行きましょ。別荘」
「え!?まじ??」
「だって、クワちゃんも一緒に来てるもん。ケースありますでしょ。一晩、クワハウスに入れてあげて、明日 ホムセンにカブトムシ用の大きいの、買いに行きましょうよ」
そうなんす。
不肖こまはうす、すっかりクワちゃんのお世話が気に入ってしまい、10日間もお留守番にさせるのはあまりに不安だったので、クワハウス(クワちゃんの飼育ケース)ごと、別荘休暇に連れて来ていましたw
「君、すっかり虫好きになったの?ゴミ虫とか、チビゴキで騒いでたのに」
「だって保護しないと死んじゃうんでしょ」
「だよなあ、ここは食べるもの、ないぞ…車に轢かれる可能性、大だしな」
「第一、ゴミ虫とかゴキは別です…それは怖いやつ。これはカブトムシ」
「まあ、理解できるよw」
「ひとまずクワハウスに…クワちゃん、急に男子が入るけど、ごめんね」
とにかく旦那様の腕をよじ登り、飛ぼうとし、阻止され、また手に戻され、さらに登ろうとしているカブちゃんを、クワハウスへIN。
かくして休暇は、人間二人+クワガタ(女子)+カブトムシ(男子)の4人パーティとなったのでした。
かぶたろう様のお姿
クワちゃんのための昆虫ゼリーを、横着な私は 袋ごとどっさり持って来ていました。
とにかく急いで別荘に到着、荷物を運び入れて一息ついてから、クワハウスをチェック。
クワちゃんは早々にマットの中に避難したようで、お姿は見えず。
かぶちゃんは、ゼリーのカップに頭を押し付けておいたら、一心不乱に食べています。
ご飯を一生懸命に食べている姿に、妙にキュンとなる私。
おはぎみたいなころんとした体で、クワガタの平べったい感じとかなり違います。
私は「おはぎ体型」に弱く、
・猫ならタビー種(特にエキゾチックショートヘアや、ペルシャ)
・金魚なら蘭鋳
などが好きなので、
カブトムシもわりに形はかわいいなーと思っていました。
ただ、ネックは脚!
符節がやばいのです。機械感すごい。
ギザギザで精密な、ギミック感がなんだかすごく怖い。
「これで君も虫好きの道へ進むのかね?」
子供の頃、カミキリムシを胸に止まらせて ご飯を食べていたという猛者である旦那様が、面白そうに言うのですが、うーんなかなかどうして。
このギミッキーな脚とか、よくよく見るとお顔周りも結構な造形で。
触るのは、むずいな…
見るのは、いいけど…
そんなレベルでした。
と言うわけで かぶたろう様のブロマイドがこちらです。
うん、虫。
結構なお点前で、虫です。
かぶたろう、我が家の王子になる
軽井沢では、程なくホムセンでかぶたろう用のケースを買ってあげ(毎日ご飯を食べに出て来ていたクワちゃんが、かぶたろうが同居した瞬間から ずっとマットに潜りっぱなしになったので、多分ストレスかけたと思います)、
以後からかぶハウスも我が子たちの住まいとして追加されました。
かくしてかぶたろう、王子様として我が家に帰宅。
こまはうす婆やは、毎日、姫+王子の2匹をお世話することとなったのです。
かぶたろうは本当に腕白で、毎晩カサカサコソコソ、動いていると思ったらブーン!バチ!ブーン!と音を立ててケースの中を飛び回り、
挙げ句の果てに、飼育ケースのスリットに挟んだのか、なんとツノを折ってしまったのです…
立派なツノだったのに、かわいそうに…。
相変わらず食欲は旺盛で、あまり人の目があるとストレスをかけるので、ダンボールにケースごと入れて暗くしてあげてあるのですが、たまにチェックすると枝に捕まって寝ていたり、ゼリーカップに顔を突っ込んだまま寝ていたり、葉っぱにお尻を入れて寝ていたり(寝落ち系が多い)…
なんか、かわいいぞ。
見ているうちに愛着が湧いたと言うか、
ああ、この子もクワちゃんも、本当に一生懸命に今生を生き抜こうとしているんだな、本能に従って素直にシンプルに、食べて眠っているのね…
そう思うと、守ってあげなきゃと言う気持ちがフツフツと湧いて来たのです。
虫とみればギャーギャー騒ぎ、排除にかかっていた私ですが、まさか30半ばにして虫に開眼しようとは。
毎日のお世話をしながら、ちょっとゼリーの減りが少ないと心配になり、夜にブンブンはしゃいでいるのを聞いていると、なんだか幸せな気分になったり。
ああ、幸せって こんなところにもあったんだな…。
そんな実感をすることが、増えました。
全てはクワちゃん、かぶたろうちゃんのおかげです。
うちに来てくれて、ありがとう!
でも、まだ 触れません…。